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コンバース ジャックパーセル(1935年)

30s

このスニーカーの名前でもあるジャックパーセルというのは、1930年代に活躍した世界的に有名なバドミントンの名プレイヤーである。  

 ジャック・パーセル本人の経歴は、まず1931年にアマチュアからプロへと転向。

その翌年にはバドミントンのワールドチャンピオンに輝き、1932年から1945年までの13年間もの間連続で世界チャンピオンになるなど、今考えてもその経歴の凄さには驚かされる。

 当時のバドミントンはテニスと同じく上流階級の人たちが中心となって人気があったスポーツで、13年間もの間世界チャンピオンであり続けた彼の人気はバスケットボールではマイケル・ジョーダン、サッカーだとメッシやロナウドといった、誰もが認めるそのスポーツの代表選手だった。

ジャック・パーセル

ジャック・パーセル本人が製作に携わったことで、このモデル名がつけられることになった。 

それが1935年のということなので、エアジョーダンなどの現在多くリリースされている有名スポーツ選手とのシグネイチャーモデルの先駆けとして初めて本人の名前が使用され世に出されたスニーカーである。

 1935年に発売された時は、“スポルディング社”から発売され、1955年からはタイヤメーカーの”B・F・グッドリッチ社”へと販売権が移り、1972年からは今と同じく”コンバースが販売している。


使用している素材はキャンパス地で見た目はとてもシンプルなものだが、このスニーカーには大きな特徴が2箇所ある。 

 1つ目がヒールパッチ部分の通称”青ひげ”と呼ばれている部分で、青色の2つの三角形が髭の様に見えることからそう呼ばれる様になった。このヒールパッチ部分は、履いた人が直立した際の姿勢に基づいてシューズの内側を高くし、外側を低く柔らかくする目的を持った、インソールのシステムをわかりやすく図で表したものである。

通称”青ヒゲ”

 2つ目が爪先部分にある丸みを帯びた部分で、正面から見た時に笑っているかの様に見えることから通称”スマイル”と言われている。

通称”スマイル”

 青ひげとスマイル、この2つのジャックパーセルとしての大きな特徴があることで、デザインはシンプルであるにもかかわらず遠くから見た時にでもそのモデル名がジャックパーセルだとわかることができるのである。


ジャック・パーセル本人がシューズ製作に携わった時には、バドミントンやテニスといったコート用競技用のシューズとしての使用目的で発売されていたが、1970年代になると一時期モデル名ではなく、コンバースが持つ1つのブランドという存在に変わり、種類を増やしていくこととなる。

 有名なものでは、ツートーンカラーでシェブロンストライプ呼ばれるデザインの”ラリー”、デッキシューズの”ウィンドジャマー”などが挙げられる。

 1970年代ごろまでで発売されているのが、10種類以上あり、流行を意識したものやクラシックなデザインのものなどその種類は現在でも増え続けており、時代が変わっても愛され続けているスニーカーである。

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