注目キーワード
  1. nike
  2. adidas
  3. converse
  4. puma
  5. vans

カントリー (1970年代初頭)

70s

1970年代初頭に登場したアディダス”カントリー”、1973年に国際陸連主催の世界選手権が開催されるなど、その当時ヨーロッパを中心に盛り上がりを見せていたスポーツ ”クロスカントリー・ランニング” の専用シューズとして開発されたのがこのスニーカー。

 発売当時のオリジナル配色はホワイトのレザーにグリーンの差し色という、アディダスらしいスマートなシルエットでそのデザインの美しさから根強いファンを持つロングセラーモデルである。


 クロスカントリーは陸上などのトラック競技とは異なり、舗装されていない起伏の激しい草原や森林などのシチュエーションの中を走り、そのタイムを競うスポーツで、とても良いとは言い難い環境下で安定したパフォーマンスを発揮するための、アディダスの技術力が詰め込まれているその姿がカントリーが誇る美しさにつながっている。

 オフロードのショックを和らげるために、おそらく当時世界で初と言われている硬さの異なる緑と白の2層のスポンジをミッドソールに使用しており履き心地は快適で軽量、その上スタイリッシュ。 そしてカンガルー皮を使用したことで抜群の柔らかさと優れたフィット感、そして軽さを実現、耐久性の高さも申し分なく、特別仕様のパッドによりかかととアキレス腱を保護、そしてグリップ力抜群のガムソールを使用し、何よりもこのスニーカーの特徴的な部分であるかかと部分から爪先部分まで巻き上がったシルエットがトレッキングシューズらしさを体現している。

 その機能の多さを知ればアスリートがトレーニング用シューズとしてアディダスのスニーカーを選んだ理由も納得でき、1976年に開催されたモントリオールオリンピックでは、メダリストのほとんどがアディダスのトレーニングシューズを着用していたほどである。


 最も美しいスニーカーは何か?という質問に対して、ナイキの”AIR MAX95”とアディダスの”COUNTRY”がよく挙げられる。 ナイキ”AIR MAX95"がナイキらしいハイテクを駆使した近代的な良さを持ったスニーカーと形容されるのに対し、アディダス”COUNTRY”はアディダスらしいシンプルでクラシックな美しさを持ったスニーカーと形容されることが多い。 今でこそ高く評価されているカントリーだが、他のアディダスの定番モデルと同じく一時期は生産中止になったものの、ファンの熱い要望により復活している。

 発売から数年が経った後、改めて人気に火をつけるきっかけとなったのが1984年に”エディー・マーフィー”主演で公開された、”ビバリーヒルズ・コップ”である。その作中でエディー・マーフィーがリーバイスのジーンズとカントリーを合わせた姿で登場し、その姿に憧れた人は数多くいた。 公開から数十年がたった今でもそのスタイルを好む人は多いようで、その人気は衰えることを知らなず、アディダスが誇る名作の一つである。

 


https://sneaker-library.com/wp-admin/post.php?post=77&action=edit&customize_changeset_uuid=

 

アディダスの始まり

最新情報をチェックしよう!