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オーセンティック(1966年)

60s

オーセンティックはバンズが世に送り出してきたスニーカーの中で一番古いスニーカーである。 

 バンズが創業当時受注生産での事業形態だったとき、店内にはいくつかのベースモデルが置かれており、お客さんはまずベースを選び、そして次にサイズやカラーを選び制作をオーダーしていた。

 その中の”#44”というベースモデルがあり、これがのちに”Authentic(オーセンティク)”と名付けられ世に知られることとなる。


 オーセンティックの特徴はそのシンプルな見た目で、アッパーには装飾と言えるものは何一つなく、素材は1960年代当時らしくローテクスニーカーの大定番である”キャンパス地”で作られている。 随所にダブルステッチがあるが、スニーカー自体が究極にシンプルな作りだからこそステッチが際立ち、最高のディティールとして存在感を発揮している。そして側面部分にさりげなく配置されているVANSロゴのラベルとヒール部分にあるロゴが良いアクセントとなっている。

 機能性の面では何より丈夫ということと、グリップ力の高さがバンズのスニーカーの特徴で、スケーターやBMXライダーたちに愛されることとなる大きな理由の一つである。


 日本でのオーセンティックの権利は”ABCマート”が所有しており、アメリカで発売されている物と、日本で発売されている物では少し違う点がある。

アメリカで発売されているオーセンティックは、発売された当時のオリジナルのものと限りなく近い作りで、アウトソール部分はほとんどフラット(平面)である。 アメリカはスケートボードカルチャーということで、プッシュ時(地面を蹴る動作)に蹴り出す面をできるだけ広く取れるように作られている。

ABCマートが展開している日本版オーセンティックはフラットではなく爪先部分が少し反り返った作りになっており、これはスケートボードカルチャーでない日本においてなによりも歩きやすさを重視しているからである。

 1966年に発売されたオーセンティックと1976年に発売された”ERA(エラ)はシルエットが似ていることで有名だが、違いとしては履き口部分にパッドが入っているかいないかに違いで、パッドが入っていないオーセンティックに方がすっきりとした見た目をしている。


カリフォルニアなどのアメリカ西海岸から火がついたことからも分かるように、スケートボードやBMXといったストリートカルチャーのスタイルに合うことはもちろんのこと、限りなく無駄を削ぎ落としたシンプルな見た目なので、ジャケットやシャツ、スーツスタイルといったフォーマルなスタイルにも合わすことができるのがオーセンティックが長年愛され続けている理由でもある。

 


vansの始まり (since1966)

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スリッポン(1979年)

 

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